ピックアップ
(2)技術面_③課題の解決方法が明確かつ妥当、優位性が見込まれるか

次の(2)技術面③では、以下の点が問われています。

課題の解決方法が明確かつ妥当であり、優位性が見込めるか

ここでのキーワードは、「解決方法の明確さと妥当性」「優位性」ですね。

技術面②で問われていた「明確」に加えて「妥当」という表現が出てきました。
技術面②とも関連する審査項目です。

また、この審査項目は「事業化面③_事業化に至るまでの方法・スケジュール」ともかぶっているといえます。
事業化面③にも触れながら、それぞれのキーワードについて考えてみましょう。

課題の解決方法とは何か?

先に、「事業化面③事業化に至るまでの方法・スケジュールとかぶっている」と記載しましたが、その理由を以下の構図で説明します。

 

この構図を見てわかるとおり、ものづくり補助金における補助事業とは、設定された期間の中で解決策を講じていく事業です。

そして解決策とは、実行可能な手順と手法を指しています。

となると、事業化面③で問われている「事業化に至るまでの遂行方法・スケジュール」は、ここでの審査項目である技術面③の「課題の解決方法」と被っているといえます。

特に、本項目の技術面③にある「解決方法」と、事業化面③の「遂行方法」。単語としては似ていますから、どう切り分けるか一見困ってしまいますよね。

結論としてはさほど深く考えなくとも良い

「解決方法」という言葉を一般的に捉えて考えると、技術面②と事業化面③では同様の質問がなされているように思えます。実際、設備を導入し補助事業期間を終了した後にすぐ事業化できるのであれば、これらの質問の答えは同じです。

多くのケースでは設備を導入した後、すぐに事業化することが多いと思うので、この場合、技術面③と事業化面③で聞いていることは同じになります。

事業化までに時間がかかるパターンでは分けて考える

一方、補助事業期間を終了した後、事業化のための積み残しを解消するために、次のステップに進む場合もありますよね。こういったケースです。

この場合だと、事業化面③に答えるためには、黄色の部分に関する記載も必要になります。

よって、本審査項目で求められている「手順(つまりスケジュール)」に関しては、スケジュールの線表を挿入するのであれば、ご自身の事業が「いつ事業化するのか」を把握したうえで正しい線表を入れていきましょう。

解決方法の記載は必要経費とリンクさせる

そして、技術面③で問われている「解決方法」ですが、整理としては、必要な補助対象経費に関する説明をもれなく列挙する、という形で先ずは記述を行ってみるという手が考えられます。
というのは、もの補助制度自体が解決策に対して経費を補助する制度だからです。

もちろん、補助対象外経費(例えば社内の人件費等)であっても解決方法につながるものもあるため一概には言えませんが、使う補助対象経費の説明そのものが解決方法の説明につながることは間違いありません。

要は、どのような経費をどのように使っていくのか、という点を「明確」に記載していくことが必要です。

その解決策が適切であると判断してもらえる「妥当性」の書き方

そして「明確」の次に聞かれているのは、「解決策が妥当かどうか」です。

明確にどのような補助対象経費を使うのかを答えた上で、その妥当性を説明していく必要があります。

ちなみに辞書で「妥当」の意味を検索すると、このような説明があります。

 

実情によくあてはまっていること。適切であること。また、そのさま。

「実情によくあてはまっていること」という表現が解りやすいですね。

例えば、革新的な新サービスや製品を開発していくために設備を導入する場合、その設備がオーバースペックであったり過少スペックであると、実情にはあてはまっているとはいえないでしょう。

このように、講じていく解決策が、自社が目指す姿に対して無難に対応したものなのか、という点を記載することが妥当性の問いに対する答えになると考えられます。

一例として、設備導入に関する妥当性は以下のような表現が考えられます。

 

「課題に対応した解決策として」の設備導入ですから、課題に対応した機能の記述は当然ながら必要になりますし、同様の設備が他メーカーでも扱っている場合などは、そこと比べた上での選定理由なども、妥当性を図る材料となるはずです。

このように、簡潔にポイントを押さえて妥当性を記述していきましょう。

優位性とはいったい何に対する優位性か

課題の解決方法が明確かつ妥当であり、優位性が見込めるか

最後に、優位性の部分の記述について説明します。

いわゆる経営戦略論などで語られる「優位性」とは、一般的には他社と比較した上での競争優位性を指していることが多いです。しかしここでは、他社比較に加えて、これまでの自社との比較も記載しておいたほうが良いでしょう。

例えば、設備導入により自社のプロセス改善が見込めるような事業では、現状の自社の取組みとの比較は優位性として記述するべきでしょう。

解決策自体、もしくは解決策を講じることで、これまでの自社・他社と比べて、どのように優れているかをポイントを絞って記載していきましょう。

まとめ

ここでは、課題の解決方法の明確さ・妥当性・優位性について、問われている意味と対応について触れてきました。

まとめると次のとおりです。

(2)技術面③のまとめ
    • 事業化面③で問われている「事業化に至るまでの遂行方法及びスケジュール」と聞かれていることは同じ
    • ものづくり補助金は、解決策に対して補助される制度。つまり解決方法を「明確に」記載するとは、補助対象経費について説明することとほぼ同意
    • 解決方法が「妥当かどうか」とは、実情にあてはまっているか、という意味で捉える。選択した解決策が、過大でも過少でもなく適切であることを説明する
    • 解決方法に「優位性」が見込まれるか、の対象は、外部比較(競合他社)に加え、自社のこれまでの取り組みとも比較することで全方位カバーできる

    僕たちが日々普通に使っている「明確・妥当性・優位性」という言葉ですが、改めて正確に理解しておくことが重要ですね。
    当たり前ではありますが、その言葉の意味を正確に理解しておくことで、申請書を書き進めていく作業がずっと楽になると思います。

    次の基礎審査項目 (2)技術面④技術的能力とは?

    この記事が気に入ったら
    フォローしよう

    最新情報をお届けします

    Twitterでフォローしよう