- 平成30年度補正予算分は、一般型の最大1,000万円と小規模型の最大500万円補助の2種類
- 平成31年度当初予算分は、企業間データ連携型の最大2,000万円と地域経済牽引型の最大1000万円の2種類
- いわゆる一般的な案件で申請する場合は、これまでの補正予算が該当
ポピュラーな補正予算と特化型の一般予算
これまでものづくり補助金は全て補正予算で計上されていましたが、今回からは一般予算でも計上されています。中小企業庁が発表した事前予告資料を基に、簡単に比較表を作りました。
30年度補正予算 | 31年度当初予算 | |
名称 | ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業 | ものづくり・商業・サービス高度連携促進事業 |
予算規模 | 800億円 | 50億円 |
事業類型 |
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補助額 | 一般型:最大1,000万円 小規模型:最大500万円 |
企業間データ:2,000万円 地域経済牽引:1,000万円 |
公募期間 | 2019年2月頃一次公募開始(注) 夏以降に二次公募予定 |
不明 |
※それぞれ中小企業庁発表の資料を基に作成。
(注)1月31日に事務局が決定、2月7日には予算も成立しました。そこからの予測です。
昨年度は「一般型」と「小規模型」に「企業間データ活用型」が加わった制度でしたが、「企業間データ活用型」が外出しになり、新たに「地域未来牽引型」が加わっています。
参考:中小企業庁fa-arrow-circle-down
平成31年度当初予算事業「ものづくり・商業・サービス高度連携促進事業」に係る事務局の募集及び同補助金の事前予告を行います
平成30年度補正予算「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業」に係る事務局の募集及び同補助金の事前予告を行います
予算規模は補正予算が圧倒的に多い
発表資料では、補正予算分が800億円、当初予算分は50億円となっており、補正予算の配分が多くなっています。
企業間データ活用型や地域未来牽引型は、補助額が大きいものの、対象となる事業者や事業分野が少ないこともあり、これまで通り通常の設備導入を行う事業は補正予算が対象となりそうです。
補正予算の採択予定数は1万件
昨年度の採択数は、企業間データ活用型も含め11,989件。
今年は、一般形と小規模型で1万件程度ですから、ほぼ去年と同数程度が採択される見込みですね。
ちなみに前回の平成29年度補正予算時の事前予告でも採択件数1万件予定と記載がありましたが、実績としては11,989件でした。
今回の1万件予定もザックリの予定なので上振れ下振れはあると思います。
補正予算分のもの補助は昨年度とほぼ同じ仕様
事前予告では、対象類型や補助上限額などが公表されていますが、昨年度とほぼ同じ。
補助率も基本は2分の1ですが、経営革新計画や、比較的取りやすい先端設備等導入計画の取得で3分の2が補助されます。
当初予算分は特化型の事業プランが対象
今回当初予算として新設された「ものづくり・商業・サービス高度連携促進事業」の対象類型は2種類。
ザックリまとめると、他社とデータ連携しながらサービス開発を行う「企業間データ活用型」と、各都道府県が推し進める地域未来牽引計画を取得した事業者が主に提出できるという仕様になっています。
そもそも対象になる事業者が少ないこともあり、予算も50億円と少なめですね。
ということで、一般的な案件であれば、これまで通り補正予算分が申請対象となります。
名称が似ていて、ちょっとわかり難いですねぇ。