事業再構築補助金で提出する事業計画書は10P~15P以内で表現していく必要があります。
- 既存と新規は何が違うのか(新製品・新市場・新たな製造や提供方法)
※申請類型によって求められる要件は異なります。 - 既存事業の強みをどう活かせるのか・シナジーはあるのか
などなど、明確に記載していかなければならない点が多々ありますよね。
前者は事業再構築指針の各条項を持ち出してそれぞれ説明する必要がありますし、後者も本文に詳細を記載していく必要があります。
それで良いのですが、先ずは大きなところからザックリでも良いので図説などを利用して冒頭に示しておくもの手です。
今回は、「冒頭にこんな感じで記載しておくと、審査員もその後の文章読むのが楽かもよ」といった趣旨で簡単なエグゼクティブサマリとしての図説を紹介してみたいと思います。
※書き方はそれぞれですし、僕自身も毎回構成や表現は変えていますので参考程度でご覧ください。
この記事の目次
2021年11月13日更新!関連動画アップしました。
本記事で紹介しているエグゼクティブサマリの考え方と書き方についての動画をアップしましたので、こちらも併せてご参照ください。
エグゼクティブサマリの意味
誰でもそうだと思いますが、いきなり細かいことを順不同で話されても理解が進みませんよね。これは事業再構築補助金の審査員に対しても同じことがいえます。最大15Pに渡る事業計画書をチェックするのって結構大変。そこで、先ずはザックリと今回事業の全貌を見せておこうという、俯瞰用の資料がエグゼクティブサマリ(概要)になります。
出来れば図説で示してあげたほうが良い
これが結構難しいと感じる方が多いのですが、写真1枚あるだけでもイメージが沸くものです。既存の製品や商品が何なのか、新たな事業のイメージはどんなものなのか。
イメージでも全然大丈夫なので付けておくと、グッと読みやすくなると思いますよ。
既存と新規の対比を表現できると再構築指針への合致とつながる
詳細に関しては事業再構築指針の各条項に正確に沿っているかが論点になりますし、そこについては本文中に詳細記述が必要です。でもこれも冒頭でザクっと示しておくことで、審査員の理解にもつながります。
自分の頭のなかを整理する
エグゼクティブサマリを書く意味は、「相手に対してのわかりやすさ」にもありますが、「自分の頭の中を整理する」という意味もあります。
事業計画書の中には、強みや計数計画、競合他社との違い、などなど、審査項目に沿った数多くの事柄を書いていく必要がありますが、これをひとつひとつ細かく考えていく作業から始めてしまうと、結構の確率でスタックします。
そういった意味でもエグゼクティブサマリを作る意味はあるといえます。
何もかも網羅する必要はない
あくまでも、サマリなのでザックリと全貌が見えれば大丈夫です。ザックリと言われてもどこまで示しておけば良いのかわからないと思います。なのでポイントだけお伝えしておきますね
やはり写真は大事
繰り返しになりますが、写真やイメージイラストのようなものはあったほうが良いですよね。写真やイラスト。皆さん本文中には入れていくとは思うのですが、冒頭にも何かしらイメージがあったほうが、スッと読みやすくなると思います。
文章でなく単語でよい
サマリですから、そこに長文を入れる必要はありません。ポイントになるような単語くらいで十分です。その単語を見て、「ふーん、そういうことね」程度の内容で十分です。本文中には、記述した内容の詳細や根拠を述べる必要が出てくると思いますが、冒頭では不要です。
雰囲気が伝われば十分
例えば補助事業で必要な取り組み(何を導入するのか、いつやるのか)。本文中にはスケジュール線表のような形で入れる方が多いと思いますが、冒頭で細かいスケジュールは必要ないと思います。ステップ1.ステップ2.ステップ3.この程度で十分です。
「何となく雰囲気が伝わること」冒頭ではこれで十分です。
ということで、簡単ではありましたが説明は以上です。「絶対サマリ入れないとダメ!」といったルールはありませんが、皆さんの頭の中を整理する意味でもサマリとして表現してみても良いと思います。
備考)こんな感じのものをパワポにしただけものですがよろしければ使ってください。
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