【無料ダウンロード付き】事業再構築補助金の概要整理向けフォーマット

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    今回の記事では、事業再構築補助金の計画書を書いていく手前で、先ずはザックリと事業全体を俯瞰しておくための整理の方法について説明してみます。何事も細かい部分から考えずに、大きな部分から考えておくと、その後の詳細検討にも入りやすいし、他人に見てもらう際も同じく本文の理解も進みやすくなります。

     ちなみに実はこれ、ものづくり補助金向けに以前の記事でも書いた「エグゼクティブサマリ(概要)」とも関係しています。

    表現方法や情報の粒度は違えど、僕は大体この「エグゼクティブサマリ」を冒頭に書くようにしています。

    今回紹介するフォーマットは、事業再構築補助金で求められている審査項目を基に、僕が1時間くらいでザクっとエクエルで作ったシンプルなものです。先ずは全体を参照してもらい、以下に各論として補足説明していきますね。

    この記事の最後にフォーマットダウンロードリンクを掲載していますが、内容理解のために、記事を最後まで読んでもらえると嬉しいです。

    A41枚程度で再構築事業計画を示してみる

    色々と細かい部分から考えていくと、らちが明かなくなりますし、見る側(審査員)の入りやすさも考慮して、先ずはザックリと全貌を示してみようというのがエグゼクティブサマリです。今回作成した者はエクセルでテキストのみで作成したものですが、事業再構築補助金の場合、例えばこんな感じでまとめるとザックリ全貌が見えると思います。

     

    事業再構築補助金は、新型コロナの影響を受け、既存事業を既存の取組のまま続けていくのではなくリスクを取ってでも新たなチャレンジを行う事業者を支援するものです。なので、既存事業の説明(売上状況や環境分析)を行いつつ、同じく環境分析を踏まえた新規取組みの内容を示していく必要があります。最初から細かく書こうと思っても時間がかかるばかりですし、先ずは大きく全体図を見せておいたほうが読み進めやすくなりますよね。

     以下からブロックごとに簡単に説明します。

    ※注意点:あくまでもエグゼクティブサマリ用なので、各ブロックの情報の粒度も相当粗くしていますし、エクセルで作った手前、全てテキストで入力するフォーマットにしています。約10P15Pの事業計画書本文内では、それぞれについて、分かりやすいようにイラスト・写真・一覧表等を使い、記載情報についても根拠・裏付けを入れつつ書き進める必要がありますので念のため。 

    既存事業と新規事業のザックリ説明

    事業再構築補助金は、新たな事業への転換(追加)を支援する補助金なので、当たり前ですが「既存事業と新規事業は何なのか」を最初に示したほうが良いですよね

     

    産業分類(「e-STAT」外部リンク)が異なる取組であれば、産業分類(「e-STAT」外部リンク)も入れておいても良いと思います。

    なお、ここでいう「市場」とは、再構築指針に「市場の新規性」という言葉で整理されているのでそのように表示しています。「顧客ニーズ」という言葉で考えてもらえば良いと思います。

    参考)事業再構築指針(「経済産業省」外部リンク) 

    売上減少要因は自社の弱みや脅威と関係する「再構築の必要性・緊急性」

    事業再構築補助金の以下審査項目への対応です。

    既存事業における売上の減少が著しいなど、新型コロナウイルスの影響で深刻な被害が 生じており、事業再構築を行う必要性や緊要性が高いか。

    事業再構築補助金_審査項目_(3)再構築点②

     

     サマリで対応する部分はここ

     

     売上の減少という事実を補足するのが、環境分析のSWOT分析でいう弱み(Weakness)・脅威(Thread)です。売上減少の事実だけでは、事業再構築を行う必要性や緊急性の高さを伝えることは出来ないので補足が必要ですよね。 

    強みと機会は新事業の「可能性」を示している

    SWOT分析でいう弱み(Weakness)・脅威(Thread)が、再構築の必要性・緊急性だとすると、強み(Strength)・機会(Oppotunity)は、新事業の可能性を示すものになります。

     

     

    あくまでも可能性を示すものなので、本文では「市場規模・顧客ニーズ等」について裏付けを補足していく必要があります。ちなみに審査項目の関連は以下です。

    事業化に向けて、競合他社の動向を把握すること等を通じて市場ニーズを考慮するとともに、補助事業の成果の事業化が寄与するユーザー、マーケット及び市場規模が明確か。市場ニーズの有無を検証できているか。

    事業再構築補助金_審査項目_(2)事業化点②

     

    市場ニーズや自社の強みを踏まえ、「選択と集中」を戦略的に組み合わせ、リソースの 最適化を図る取組であるか。

    事業再構築補助金_審査項目_(3)再構築点③

     この部分で新たな取り組みについての一定の方向性・実現可能性を示しておけると良いですね。

    再構築指針に沿っていなければ一発アウト

    いくらよく書けている事業計画書であっても、この部分が漏れていると一発で不採択になります。

    事業再構築指針に沿った取組みであるか。また、全く異なる業種への転換など、リスク の高い、思い切った大胆な事業の再構築を行うものであるか。

    事業再構築補助金_審査項目_(3)再構築点

     

    事業再構築補助金は、そもそも事業再構築指針に基づき設定された補助金です。審査項目にもありますが、一審査項目としてではなく、事業再構築指針に沿っていなければ補助金の主旨に沿ってないということで不採択になるので注意してください。

     業種転換(製造業から飲食店への転換など)のように、明らかに既存と新規が異なる場合は大した説明は不要かも知れません。しかし、特に新分野展開や業態転換の場合は、既存事業とある程度近しい取り組みを行うケースもあると思いますので、明確な違いを指針と照らし合わせながら示しておいたほうが良いですね。

     

    新分野展開・業種転換・業態転換であれば、新商品・新市場が必要ですし、業態転換であれば新商品・新提供方法が必要です。ここは10P~15Pで示す本文内で明確に記載しておいたほうがよいでしょう。 

    不足している資源を補っていく作業。それが「補助事業」

    不足する経営資源がすなわち、設備投資や専門家支援等の「補助対象経費」ですよね。

    何が足りていて、何が足りないのかを明確に示しておく必要がありますし、どういうステップでそれを補完していくのかがスケジュールにあたります。

    対応する審査項目は以下です。

    本事業の目的に沿った事業実施のための体制(人材、事務処理能力等)や最近の財務状況等から、補助事業を適切に遂行できると期待できるか。また、金融機関等からの十分な 資金の調達が見込めるか。

    事業再構築補助金_審査項目_(2)事業化点①

    補助事業の成果が価格的・性能的に優位性や収益性を有し、かつ、事業化に至るまでの 遂行方法及びスケジュールが妥当か。補助事業の課題が明確になっており、その課題の解決方法が明確かつ妥当か。

    事業再構築補助金_審査項目_(2)事業化点③

    補助事業として費用対効果(補助金の投入額に対して増額が想定される付加価値額の規模、生産性の向上、その実現性等)が高いか。その際、現在の自社の人材、技術・ノウハウ等の強みを活用することや既存事業とのシナジー効果が期待されること等により、効果的な取組となっているか。

    事業再構築補助金_審査項目_(2)事業化点④

    活かせる経営資源があったほうが実現可能性は高く、この部分はSWOTでいう強み(Strength)と一致しているとストーリーとしてスッと腑落ちすると思います。

    役割分担も含んだスケジュールも重要ですね。 

    実現可能性の高い事業化後の姿をいかに見せていくか

    この記事はあくまでもエグゼクティブサマリについて説明しているものですが、実際10P~15Pで本紙に書いていく際、計数的な目標値である売上構成(計画最終年の売上構成比10%以上、あるいは新事業が最も売上比率の高い事業になっているか)に達しているか、マーケティング計画含め、裏付けを付した計画が必要です。

     

    対応する審査項目は以下です。

    補助事業として費用対効果(補助金の投入額に対して増額が想定される付加価値額の規 模、生産性の向上、その実現性等)が高いか。

    事業再構築補助金_審査項目_(2)事業化点②

     

    補助事業の成果が価格的・性能的に優位性や収益性を有し、かつ、事業化に至るまでの遂行方法及びスケジュールが妥当か。補助事業の課題が明確になっており、その課題の解決方法が明確かつ妥当か。 ・・・・

    事業再構築補助金_審査項目_(2)事業化点③

     

    政策点も重要

    国が推し進めたい施策に準じた取組みは、(4)政策点、というカテゴリの審査項目となります。これらにどのように一致しているかも重要ですよね。

     

    まとめ

    以上、この記事では、自分自身にとっても対審査員にとっても、最初に全貌を考えてみる、全貌を示してみる、という視点で、あくまでもテキストベースですが、事業再構築補助金におけるエグゼクティブサマリの案を示してみました。A4サイズで1枚で収まるように無理やりザクっと整理していますが、概ねの論点はカバーしていますので、これを基に詳細を検討・記述していくのも一つの手です。

    ちなみに、冒頭に書いたよう、僕は常にエグゼクティブサマリを書き本文の最初あたりに入れるようにしていますし、案件ごとにその書き方も相当変えています。みなさんも工夫しながら作ってみると良いと思いますよ。 

    ちなみに、今回使ったエクセルシートはコチラからダウンロードできるようにしたので自由に使ってください。

    各種フォーマット・文例ページ

    1時間程度でサクッと作ったものなので、書式設定等、統一されていないかも知れませんが許してくださいね。

     

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